お知らせ

  • 抗凝固薬、抗血小板薬内服と整形外科手術 〜内科的視点から④ New
    トピックス

    安心・安全な手術を受けるために
    シリーズ 4

    安心・安全な手術を受けるために シリーズ 4回目は、整形外科手術と服薬について、
    患者さんからよくある質問をテーマに取り上げます。

    Q:血をサラサラにする薬剤を飲んでいますが
    整形外科の手術は受けられますか?

    • A:抗凝固薬、抗血小板薬を開始した時期や原因疾患から、
      手術の延期が必要か否か判断します。
      手術が可能であれば、手術に合わせ内服薬の中止の期間を設けます。

    ・脳梗塞後、心臓の冠動脈にステントが入っている
    ・弁膜症で機械弁が入っている
    ・不整脈(心房細動)

    などの理由で 抗凝固薬や抗血小板薬を内服中 の方はたくさんおられますが、
    手術が必要な患者さんの場合、抗凝固薬、抗血小板薬を中止しないと
    術中、術後の出血量が多くなります。

    一般的な出血リスクは

    • ・膝や股関節人工関節置換術や脊椎ヘルニアの手術低-中リスク
    • ・脊椎の椎弓形成術は高リスク

    大室整形外科では、できるだけ出血量を減らすために
    手術時間の短縮や侵襲性の低い術式、デバイス
    を選択するように心がけています。

    一方、必要以上に長くこれらの薬剤を中止すると、
    脳梗塞の再発、冠動脈ステントの閉塞、静脈や動脈内に血栓ができる等の
    問題が発生する可能性が高くなります。

    これらの問題が出来るだけ発生しないよう、以下の対策を行なっています。

    1. 術前に患者さんの血栓症リスクを把握

    • ①問診から 基礎疾患(糖尿病, 高血圧, 高脂血症, 不正脈等)、過去の脳梗塞, 心筋梗塞歴, ステントや機械弁, 深部静脈血栓症歴の確認を行う
    • ②全ての 内服薬 を把握する
    • ③血圧測定、心電図、血液検査による 凝固系(血の固まりやすさを測定)検査 を行う
    • ④上肢と下肢血圧差の測定による、下肢動脈閉塞の有無をスクリーニング する
    • ⑤内科医 による診察を行う
    • ⑥主治医と診療情報を共有する
    • ⑦出血と血栓症リスクのある患者さんへ 事前説明 を行う
    • ⑧追加検査 が必要な場合は、他院へ紹介し検査を受けていただいています

    2. 手術前の休薬期間の説明

    内服している抗凝固薬、抗血小板薬の多くは 1日-7日程度の中止が必要であるため、
    検査や入院前に患者さんへ個別に説明し、休薬のご協力をお願いしています。

    血栓症リスクが非常に高いが手術が延期できない場合は、3日程度早めに入院して、
    手術の直前まで 抗凝固薬療法(速やかに効果が消失する抗凝固薬による橋渡し療法)を
    行う場合があります。

    3. 薬剤の再開

    術後は 止血 が確認され次第、速やかに 抗凝固薬、抗血小板薬の内服を再開 します。

    手術について不安に思われることがありましたら いつでも内科にご相談ください。
    ※ お近くのスタッフにお声がけください。

    次回:「術前の禁煙のメリット 〜内科的視点から⑤」

最近の投稿

月別リスト