人工関節センターは
患者様の生活の質を回復させることが使命です
人工関節センターは
患者様の生活の質を
回復させることが使命です
人工関節センターでは、股関節や膝関節などの関節疾患に対し、最先端の治療法と専門的な医療サービスを提供しています。
私たちは、関節の痛みを軽減し、動きを取り戻すことで、患者様がより快適な日常生活を送れるよう支援することを目指しています。
人工関節センターの
4つの特徴
4 FEATURES OF JOINT CENTER
-
01手術が全てではなく、保存治療という手術をしない方法を大切にしています。
リハビリテーションや投薬、関節注射などを行い、自分の脚で動くことが大切です。また手術を行なった場合でも、術後のリハビリテーション、生活への復帰への意欲がとても大切になります。そのため、自分の膝で再び歩くという強い気持ちが大切になります。
-
02低侵襲手術による早期回復
アプローチ(手術方法)は可能ながぎり筋肉等を温存し、組織を痛めない手技で行います。
手術は40分から60分程度で、膝関節手術において90%以上、膝関節手術において70%以上は、1週間にて自宅退院されております。(病態の状況によって個人差はあります) -
03キネマティックアライメント法による個人に合わせた再建
アライメントとは下肢全体の形状のことを示します。従来は軸に対してどんな方も90度に骨を切って合わせていました。しかし、人の下肢の形状は人それぞれであり、それを無理矢理矯正するするのではなく、その個々に合わせたバランスに整える方法がキネマティックアライメント法であり、当院で取り入れている方法です。
この方法においても、術後は患者さんの下肢は自覚的にはまっすぐに改善し、より自然な動きのままの社会復帰できることが期待できます。 -
023Dプリンターによるオーダーメイドの手術器具作成
人の骨の形はそれぞれ違っております。当院では使用するインプラントの機種によっては、3Dプリンター技術を用いて各個人の骨の形を再現し、オーダーメイドの器具を作成します。(作成には約1ヶ月程度かかります)
コンピューターにより、より正確で詳細な手術計画を行い、計画に沿った手術を術中に行うことができます。この3Dプリンター技術が使えない機種であっても、術前のCTデータを3Dで再構築し、手術計画を立て、それに伴っての手術を行います。
ごあいさつ
GREETINGS
患者さんの
QOLを守るために...。
関節というものは、人が健康に生活し、生きていくためのかけがえのない支えです。この関節は年齢を重ねるにつれて、軟骨や骨といった大切な部分がすり減り、痛みの原因となってまいります。
当院では痛みでお困りの患者さんに、保存療法(手術をしない方法 - 内服薬、注射、リハビリなど)をまず第一に考え、治療にあたります。しかしながらどうしても痛み変形が改善せず、QOL(Quality Of Life : 人生の質、価値)を悪くしてしまう事があります。
そのような患者さんには、当院では治療効果が証明されている手術療法をご提案いたします。患者さんとベストの治療を、一緒に行っていく。これが我々のスタンスです。
入れ替えた関節は一生患者さんの体を支えます。そのため十分な相談の上、信用できる医師のもとで手術を受けることが大切となります。
横山 徳一副院長
Norikazu Yokoyama
こんな症状は
ございませんか?
- 階段の上り下りで膝に強い痛みを感じる
- 長時間歩くと膝や股関節に違和感や痛みが出る
- 股関節が痛くて横向きに寝るのがつらい
- 正座をしようとすると膝が痛くてできない
患者さんをチーム医療でサポートします。
TEAM-BASED CARE TO SUPPORT YOU
患者さんを専門的な手術でサポートします。
SPECIALIST SURGERY TO SUPPORT YOU
2010.4 - 2024.3手術合計件数
4280
件人工股関節置換術
(THA)の強み
STRONG POINT
-
01
ビキニ皮切傷が目立たない皮膚切開を得意としています。
通常はお尻の横か後にある傷が下着の下に隠れ、ちょうど股のしわに沿った傷口となる切り方です。傷が目立たなくなりことが特徴的です。このような、ビキニ皮切という手法を当科は非常に得意としています。
-
02
前方最小侵襲(AMIS)アプローチ早期回復が期待できる、筋肉を切らない方法を得意としています。
人工股関節の手術のため、体の奥にある股関節までは辿り着かないと人工関節ができません。通常は筋肉を切ったり、剥がしたりする方法が取られますが、AMIS DAA と呼ばれる筋肉の隙間から入る手法により、筋肉を切ることなく手術が可能ですりそのため、早期回復が可能で翌日から歩行できる患者さんも多いです。
-
03
靭帯温存手術靭帯への影響も最小限に留め、関節の安定性を損なわないようにします。
手術において、筋肉は切らないことはもちろん、関節の安定性に寄与する靭帯も、切除ではなく、切開のみとすることによりさらなる安定性を目指す取り組みを行っています。
-
04
臼蓋形成不全に対する骨移植術必要な方には関節内の骨の受け皿の再建も行います。
臼蓋形成不全という受け皿の部分の骨が、変形が強く、骨がない場合があります。その場合は自分の骨を細工し、吸収性のスクリューで固定することにより、骨が再建され、長期的に有利である
-
05
セメントを使用した人工関節固定ご高齢の弱った骨にも人工関節がしっかり固定できるようにセメントを使用します。
高齢者において、骨粗鬆症の進んだ骨は骨折の危険性がありますまた骨が弱く人工関節の固定が不安な場合があり、その場合は、骨セメントという生体に固着させるものを使用し、脆弱な骨においても安全な固定を行います
海外ではさらなる低侵襲、身体の負担を減らして
入院期間が短くなり早期に日常生活に復帰しています。
やはり皆さん自宅で過ごしたいという要望も多く、
手術自体を負担が少なく、安心安全に退院できる仕組みをすべてのスタッフで作り出して行きたいと思います。
また退院後の患者さんへの看護、リハビリやバックアップなど
専門センターならではの提案をしてまいります。
学会発表
CONFERENCE PRESENTATION
第47回 日本股関節学会学術集会 (1日目)2020.10.23
AMIS Approach & Patient Specific Instruments for THA
一人でもTHAに立ち向かえる武器を共有しよう
社会情勢の大きな変化により、人工関節外科医を取り巻く環境を変わらざるをえなくなる。物的な問題のみならず、人的資源の効率的な活用を考えていく中、一番の目的である患者ニーズに対応する手術を行っていきたい。
当院では、手術侵襲を減らし、患者の社会復帰の助けとなるAMIS(Anterior Minimally Invasive Surgery)を行う際、さらなる低侵襲かつ手技をシンプルにできるように、いくつかの効果的なインストルメントを使用し、外科医一人でもTHAが可能となっている。
また、今年度より使用が可能となった3Dプリンターによる骨切りガイド、Patient Specific Instruments(PSI)であるMyHip Systemの小経験を述べる。術中のサポートのみならず、術前のプランニング、シミュレーションをサポートするツールとしての働きもあり、高価なツールにはないメリットを持つものと考える。
多忙な医師の働き方改革としてのワークシフト、手術室全体の効率化、患者の早期回復というメリットを享受するTHAにおける武器を、この場で共有できればと考える。
横山 徳一医師
第44回 日本股関節学会学術集会 (2日目)2017.10.21
leg positionerを用いた人工股関節全置換術システム挿入時に指標となる
術前大腿骨顆部マーキングの評価
Pre-marking of femoral epi-condyle before Total hip arthroplasty through direct anterior approach with leg positioner
横山 徳一医師 他