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  • 糖尿病と整形外科手術 〜内科的視点から②
    トピックス

    安心・安全な手術を受けるために
    シリーズ 2

    安心・安全な手術を受けるために シリーズ 2回目は、整形外科手術と持病について、
    患者さんの多くが抱える糖尿病をテーマに取り上げます。

    Q:糖尿病にかかっていますが
    手術はできますか?

    • A:血糖コントロールがよいほど安全に手術ができます。

      血糖コントロールとは、血糖値を適切な範囲に維持することです。

    高血糖は手術部位が感染症にかかりやすくなるリスク因子です。

    整形外科手術において、HgbA1c7.0(空腹時血糖140mg/dl以下、食後血糖200mg/dl以下)
    を超える コントロール不良の糖尿病患者さんでは
    普通の人の 2〜6倍 程度 手術部感染症にかかりやすいことが分かっています。

    参考:骨・関節術後感染 予防ガイドライン2015

    大室整形外科では、手術前後の血糖値を正常値に近づけるように様々な内科的対策をとっています。

    手術前の問診で

    • ・糖尿病の有無
    • ・降血糖薬の内服
    • ・インスリン使用歴
    • ・治療効果
    • ・HgA1c(直近3ヶ月程度の成績)
    • ・尿検査で尿糖やケトン体(インスリン分泌不足が強いと尿中に出現)の有無

    を確認し、どの程度 入院後の血糖コントロールに力を入れるべきかを判断しています。

    およそHgbA1c7.0以下の患者さんは、他の患者さんと同様に安全に手術できると判断します。

    逆にすでに糖尿病と診断され加療中の患者さんやHgbA1c7.5以上の患者さんは
    入院中食事前に血糖値を測定し、短期的にインスリン投与を行うようにしています。

    また、手術の緊急度によりますが、時間に余裕があれば
    HgbA1c8.0以上の患者さんは かかりつけ医や他の糖尿病内科医師と連携し、
    血糖値をより低値で安定させてから 手術に望んで頂くようにしています。

    より安全な手術のためにご協力をお願いします。

    HgbA1c値7.0以下7.5以上8.0以上
    安全に手術できる
    と判断
    短期的に
    インスリン投与
    血糖値をより低値で
    安定させてから手術

    ※ 上記は目安であり、入院後の血糖測定の結果に従いインスリン投与の有無の判断をします。

    なお、患者さん自身の対策として、入院中に間食を避けたり、
    ご飯量を減量することでも血糖値の過度な上昇を予防することが可能です。

    一方で、術後 思うように食事摂取ができず、
    降血糖薬やインスリンの効果で低血糖症状(意識レベル低下、動機、冷や汗)などが見られた場合は、
    至急看護師・医師にお知らせください。

    その他、糖尿病でお困りのことがありましたら いつでも内科にご相談ください。
    ※ お近くのスタッフにお声がけください。

    次回:「心疾患と整形外科手術 〜内科的視点から③

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