【症例】腰椎椎間板ヘルニアに対する内視鏡下椎間板摘出術(MED)|40代男性|大室整形外科
「腰からお尻、太ももにかけてしびれるような痛みが続いている」「朝起き上がるのがつらい」——そのような症状でお悩みではありませんか。
今回は、腰痛と右下肢の痛みに悩んでいた40代男性に対し、内視鏡下椎間板摘出術(MED)を実施した症例をご紹介します。低侵襲の内視鏡手術により、入院期間は1泊2日、手術時間は約40分で、早期の社会復帰につながりました。
この記事では、治療内容・費用・リスク・術後経過について詳しくお伝えします。同様の症状でお悩みの方は、ぜひご参考ください。
患者情報サマリー
| 年代・性別 | 40代・男性 |
| 症状部位 | 腰 |
| 診断名 | 腰椎椎間板ヘルニア |
| 手術名 | 内視鏡下椎間板摘出術(MED) |
| 手術時間 | 約40分 |
| 入院期間 | 1泊2日 |
ご来院の経緯——腰の痛みとしびれで歩行や仕事に支障
患者さまは40代の男性で、半年以上前から腰痛に加え、右のお尻から太もも、ふくらはぎにかけての痛みに悩まされていました。とくに朝起き上がる時や歩行時に痛みが強く、日常生活に大きな支障をきたしていました。
歩行が困難になるほど症状が進行しており、自営業のお仕事にも支障が出ている状態でした。他の医療機関での治療歴はなく、当院への直接のご来院でした。
椎間板ヘルニアの診断と治療方針
診察および画像検査の結果、腰椎椎間板ヘルニアと診断されました。椎間板ヘルニアとは、背骨のクッションの役割を果たす椎間板が飛び出し、近くの神経を圧迫することで腰痛や下肢の痛み・しびれを引き起こす疾患です。
本症例では、保存療法(投薬やリハビリ)を経ずに来院された段階で、すでに日常生活や仕事への影響が大きく、歩行困難も伴っていたことから、内視鏡下椎間板摘出術(MED)による外科的治療の方針となりました。MED(Microendoscopic Discectomy)は、小さな切開から内視鏡を挿入して行う低侵襲手術であり、身体への負担が少なく早期回復が期待できる術式です。

椎間板ヘルニア手術の詳細——内視鏡下椎間板摘出術(MED)
実施した手術
内視鏡下椎間板摘出術(MED:Microendoscopic Discectomy)
本手術は、脊椎外科を専門とする川口慎治医師が担当しました。全身麻酔下で、約2cmの小さな皮膚切開から専用の内視鏡を挿入し、モニターで拡大された映像を確認しながら、神経を圧迫しているヘルニア(飛び出した椎間板)を摘出します。
従来の切開手術と比較して、筋肉や組織へのダメージが少ないため、術後の痛みが軽減され、早期の回復・社会復帰が可能となります。手術時間は約40分で終了しました。
内視鏡下椎間板摘出術(MED)の費用について
| 保険適用区分 | 保険診療 |
| 患者負担額の目安(3割負担) | 約5〜15万円 |
本手術は保険診療の適用となります。また、高額療養費制度を利用することで、自己負担額がさらに軽減される場合があります。高額療養費制度とは、1ヶ月の医療費の自己負担額が一定額を超えた場合に、超過分が払い戻される公的制度です。所得区分によって上限額が異なりますので、詳しくはご加入の健康保険組合にお問い合わせください。
※費用は個人差があります。詳しくは診察時にご説明します。
※上記は3割負担・高額療養費適用前の目安です。
リスク・副作用について
【重要】内視鏡下椎間板摘出術(MED)には、以下のリスク・副作用があります。手術を検討される際は、これらの内容を十分にご理解いただいたうえでご判断ください。
- 再発の可能性(同じ部位に再度ヘルニアが出るリスク)
- 硬膜損傷・髄液漏(処置が必要になる場合がある)
- 神経損傷による下肢の麻痺・感覚障害・排尿障害
- 術後血腫による神経圧迫
- 術部の感染症
- 術後の疼痛残存
上記のリスクについては、術前の診察時に担当医から詳しくご説明いたします。ご不明な点やご不安な点がありましたら、お気軽にご相談ください。
術後経過と回復——入院・通院・日常生活復帰の目安
| 入院期間 | 1泊2日 |
| 術後の通院スケジュール | 術後1週後、2週後、1ヶ月後、2ヶ月後、3ヶ月後、半年後、1年後に診察 |
| 日常生活復帰の目安 | デスクワークは術後2週間後から可能 |
内視鏡手術は低侵襲であるため、入院期間は1泊2日と短く、退院後は段階的に日常生活へ復帰していただきます。デスクワークなどの軽作業は術後約2週間から再開可能です。術後の経過を確認するため、定期的な通院をお願いしております。
椎間板ヘルニア治療の結果(術後7ヶ月時点)
術後7ヶ月時点での経過観察において、腰痛および右下肢の痛みの大幅な軽減が確認されました。歩行や自動車の運転も問題なく行えるようになり、お仕事にも支障なく復帰されています。
※治療効果には個人差があります。すべての方に同様の結果を保証するものではありません。
この症例のポイント
本症例の患者さまは自営業であり、長期間仕事を休むことが難しい状況でした。そのため、身体への負担が少なく早期の社会復帰が見込める内視鏡下椎間板摘出術(MED)を選択しました。
手術時間は約40分、入院は1泊2日で済み、術後2週間でデスクワークに復帰できたことから、お仕事への影響を最小限に抑えることができました。「仕事を長く休めない」「早く日常生活に戻りたい」とお考えの方にとって、低侵襲の内視鏡手術は有力な選択肢のひとつといえます。
まとめ
今回は、40代男性の腰椎椎間板ヘルニアに対し、内視鏡下椎間板摘出術(MED)を実施した症例をご紹介しました。低侵襲の内視鏡手術により、手術時間約40分・入院1泊2日で、早期の職場復帰が実現しています。
腰の痛みやお尻・脚のしびれでお悩みの方、他院で治療を受けているが改善がみられない方は、一度ご相談ください。当院の脊椎センターでは、患者さま一人ひとりの状況に合わせた治療方針をご提案いたします。

