当院の手術
[ 変形性関節症(膝関節) ]

『人工関節』専門外来の
お知らせ

毎週月曜日 13:00-15:00(午後診)の
完全紹介予約制です。

日程はこちらをご確認ください。

膝関節疾患に対する
専門的医療(人工関節)

これまでに長い歴史を持つ人工膝関節全置換術は、
重度の変形性関節症にも安全で有効な治療法といわれています。
人工膝関節置換術を受ける事で以下のような恩恵を受けられる可能性があります。

人工関節の役割

  • 膝関節の痛みの軽減
  • 活動性の回復
  • クオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上

近年、人工関節の性能は著しく向上しています。
どの部分に使用する関節かやメーカによって異なりますが、一般的にはポリエチレン(プラスチック素材)またはセラミックと金属を構成素材としています。研究開発が進むことで、より摩耗への耐久性が強くなり、生体へも適合しやすくなりました。

それに加え当院では、施術自体も3Dプリンターを使った一人ひとりの膝関節形状にしっかりと適合するカスタムオーダーの手術器械を使い、正確な手術のシミュレーションを重ねることで、より安全性に考慮しています。

ハイリークロスリンクポリエチレン
人工関節に使われる摺動面(体重がかかり、動く部分)にはポリエチレンが使用されていますが、従来のポリエチレンに比べ、ハイリークロスリンクポリエチレンは”クロスリンク処理:架橋構造”でなされており、より強く耐久性があると言われています。この素材進化に加え、手技の研鑽・向上もあり、現在の非常に安定した手術が実現しています。

生活の質(Quality of Life:QOL)
を保つため
個々に応じた治療を
追求します

膝の主な疾患

大腿骨と脛骨が組み合わさり形成される膝関節の表面は軟骨で覆われており、関節をスムーズに動かしています。また、大腿骨と脛骨の隙間では半月板がクッションの働きをしています。

この半月板が加齢とともに変性したり、擦り切れてなくなることにより、クッションが働かなくなり、摩擦によって軟骨や骨まで影響が及び擦り切れてゆきます。
更に軟骨が摩耗してくると骨同士がぶつかり、徐々に骨が変形し、更なる痛みを生じ、動きも制限されてゆきます。

変形性膝関節症

膝の痛みを伴う病気で最も多いのが、膝関節の軟骨がすり減り骨が変形する変形性膝関節症です。
女性に多くみられ、加齢に伴い軟骨の弾力性が損なわれると、すり減り 痛みが生じてきます。関節の使いすぎにより発症するだけでなく、骨格の形や体重による負荷なども原因となります。

初期症状では立ち上がりや歩きはじめなどの動作の開始時に痛み、休めば痛みが治まりますが、進行すると正座や階段の昇降が困難となり、末期になると、安静時にも痛みがとれず、変形が目立ち、膝がピンと伸びず歩行が困難になります。

大腿骨顆部骨壊死

膝の直上 大腿骨が大きくなっているところに骨壊死を生じる病気です。いろいろな病気でステロイド薬を大量投与した場合や弱くなった軟骨下骨に軽微な外傷によって微小骨折が生じ壊死が発症すると推測されています。
進行とともに徐々に痛みが増す変形性膝関節症と違い、突然 痛みが出る例も多々報告されています。

また、体を動かさなくても膝が痛んだり、夜間 寝ているあいだに痛みが増したりすることもあります。

変形性膝関節症・大腿骨顆部骨壊死の手術方法

手術 麻酔 入院日数 保険適用 有効率
TKA (人工膝関節置換術)
UKA (人工膝関節単顆置換術)

当院の手術は、
MIS(低侵襲手術)を
採用しています

クリティカルパスという入院生活予定表に沿って退院日を設定しており、特に経過に問題がない場合は、予定日に退院できます。(※ 通常、術翌日から7日目に退院)

以前は入院期間が1〜2ヵ月に及んでいましたが、現在はMIS(できるだけ筋肉を切らず、膝蓋骨を横にずらして手術をする方法)と呼ばれる筋肉を温存した手技をとっているため、入院期間が格段に短くなりました。

皮膚を切る量も10cm前後ですみ、術後の早期回復に繋がっています。

クリティカルパスについて

人工膝関節置換術(TKA)


人工関節の例

人工関節置換術とは、傷んで変形した関節を人工物で作られた関節に置き換える手術です。その手術を受けることにより、関節が滑らかに動くようになります。

術後、大半の方は痛みから解放され、関節の動く範囲が広がり、日常生活を送り易くなります。
多くの場合、手術を受けることにより、一番の目的である生活の質(Quality of life:QOL)を改善することができます。

人工関節置換術には様々な方法があります。変形の程度や、患者さんの特性に合わせて、最適と考える治療法を提供します。

人工膝関節部分置換術(UKA)

変形が強く、膝の動きも制限され、靭帯も傷んでいる場合は全置換型を選択することが多いですが、靭帯がほぼ正常に機能しており、膝の痛みは強いものの動きは大きく制限されていない場合は、半分のみの人工関節、単顆型人工関節を選択します。

自分の膝の動きがほとんど残されておりますので、術後も可動域(膝を動かす事ができる範囲)が全置換型術後と比べて良く、また手術の傷、痛み、出血なども少なくて済むことが多いです。

全置換型、単顆型、いずれも長期耐用しますが、単顆型の場合、年月に伴い人工関節の緩みや、外側関節に障害が生じた場合、再手術し、全置換型に置き換える事例もあります。どちらの術式を採用する場合でも、患者さんの状態を診察し、綿密な相談をした上で、適切な治療法として決定しています。

カスタムオーダーの手術器械

患者適合型手術用器械は、患者さん一人ひとりのひざ関節形状にしっかりと適合するカスタムオーダーの手術器械です。

まずは、CTスキャンやMRIなどを撮影して、ひざの3次元画像データを取得します。そのデータを用い、人工関節の専門技師が膝の模型を作製。次にその模型に合わせ手術用ガイドとなる器械を作製し、適合するインプラントを選定していきます。

膝の模型を作製することにより、インプラントと骨が接合する部分の位置や角度合わせ、深さ調整などを手術前にシミュレーションすることができます。また、ガイドとなる器械を作製することにより、手術時にスピーディでより緻密な位置計測が可能となります。

これらにより、手術中に大幅な調整を強いられることなく、イメージ通りに進めることができるため、安全性の確保、手術時間の短縮につながり、患者さんへの負担が軽減できます。

『人工関節』専門外来の
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毎週月曜日 13:00-15:00(午後診)の
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手術実績 医師紹介

学会発表 [ 人工関節 ]

リハビリについて

その他、疾患に合わせた様々な手術を行っています。

他医療関係者の方々へ

当院では地域の診療所や病院との連携を大切にいたしております。
手術前、手術後とも、患者さんにとっては自宅近くのかかりつけクリニックと連携し、
治療を行うことが最善と考えます。

ご紹介いただく場合は、診察予約をさせていただきます当院 地域連携室 までご連絡ください。

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